CONTROL

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待てど暮らせどPC版の日本語環境がアンロックされず、僕の中では「プレイせずして終わった稀有なタイトル」としてその名を残していたCONTROLだったんですが、何やら最近ふと見てみたら日本語字幕環境でプレイできるようになっていたのでプレイしてみました。
PS4版と同時にPC版もせめて、日本語字幕だけでも良いからアンロックされなかったというのはあまりにもあんまり。
というか年明けて2月になってもまだ日本語が無いとか最近結構稀なケース。
一応今はPC版も日本語字幕でプレイできるようになっているので、僕のようにとっくに諦めて忘れてしまっている人なんかはプレイしてみると良いかもしれません。
ただ日本語字幕は時々読めない程の超マッハ速度で展開するので基本速読気味で読むことになると思います。

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CONTROL

STORY & OVERVIEW

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CONTROLはTPS視点で展開するアクションアドベンチャーでバイオシリーズをイメージすると近い感じのゲーム。
若干狂気じみた迷路のような館内の各エリアを恐る恐る探索して行くのが基本です。
秀逸な緊張感のある雰囲気で成り立っているタイトルで、ストーリーや登場人物の描き方については希薄な印象。
主要な人物は数名で、主人公以外はインパクトも薄め、その立ち位置や役割もやっぱり曖昧なのでプレイヤーにとって各人物の存在意義はわかり辛いです。

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登場人物がそうであるように肝心のストーリーについても非常に抽象的でボヤけていて捉え辛く、正直主人公が何故そこにいて何処に向かってゆこうとしているのかよくわかりません。
ストーリに関わるあらゆる伏線やプロットは主に超常現象や超自然的現象やらオカルティックな事件やら、そんなものに由来しおり大体が道中のテキストデータによって表現されます。
新しい場所で新しいファイルや資料を見つけておそらくは皆一通り目を通すと思うんですが、あまりに意味不明で話の繋がりが見えてこないので多分そのうち読むのがひたすら苦痛になってくると思います。
この分野に興味が厚い人なら面白いかもしれないですが・・・おそらくそういった人は稀でしょう。

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ただ、時折何となく進展するストーリーの描き方は斬新でセンスがあり、雰囲気の作り方はやはり上手いです・・・意味がよくわからんとしても。
マップ中調べられるものは極めて限られているし、その殆どが意味不明なテキストやファイル、しかもなんで自分がこんな事してるのかよくわからんという状況でありながら、それでも結構熱中してプレイできたのは全体的な雰囲気作りの上手さからくるもんなんだろうなと思います。
「怖いもの見たさ」みたいな、そういう空気作りが秀逸なタイトルなのかもしれません。

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そうやって騙し騙し進んで行くといよいよそれっぽい感じに盛り上がって行きますが、話が佳境に向かうに従いストーリーは加速して意味不明な状況に陥り、最後の方は何が何だかさっぱりわかりゃしない感じになり、何が終わったのかわからないまま話は終わります。
恐るべしCONTROL、一通りプレイし終えたけどこのタイトルが何を言いたいのかただの1つもわからないという非常に稀なシチュエーション。
ただそれこそがCONTROLの真骨頂と言えばそうなのかもしれない。

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このストーリー周りの意味不明加減については、例え雰囲気が優れているとしても、プレイヤーのプレイフィール的にはあんまり良い方向に作用していないと僕は思います。
殆どがテキストと音声でしか説明されないという点も印象の薄さを加速させているし、印象的なイベント自体がそもそも皆無というのもどうかという所。
CONTROLと似たタイトルとして「Prey」が挙げられると思うんですが、「Prey」の方がストーリーや世界観の描き方は断然上手いかなと思います。
難解であまりにわかり辛く独りよがりなストーリーと世界観ですが、人を惹きつける何かを感じさせる部分は評価できるかもしれません。

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CONTROL

ACTION

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CONTROLにとって探索パートと同じぐらいかそれ以上に重要なのが随所に盛り込まれるアクションパート、TPS超能力アクションではないかと思います。
撃ったり、衝撃波を放ったり、遠隔で物をぶん投げたり、空中浮遊したりしながら展開するアクションはテンポよく、程よく高難易度で緊張感もあり出来が良いです。
ボス的な立ち位置の敵も豊富に存在し、プレイヤーを飽きさせないように上手く配置されています。

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ただ、単純なシューターアクションではなく、超能力も使いこなす必要があり操作が若干複雑なのが玉に瑕で、加えて難易度も高めなのでアクションの適正についてはある程度考慮した方が良いかもしれません。
超絶的に意味不明なストーリーラインを力強く支えているのがアクションパートであり、どっちかというとCONTROLは実は相当アクション寄りのタイトルだと言えると思います。

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プレイヤーはストーリー進行やサブクエクリア時に手に入る「能力ポイント」を使用してスキルを取得し、自身を強化して行くことが出来ます。
スキルの内容はそれ程多様ではないものの、少しづつ地味に強くなってゆく感じです。
おそらくどう考えても「投擲」スキルが圧倒的に強いので最初にこれを伸ばして行くのが良いと思います、投擲はAIMも要らんしとてもお手軽で強力。
また、スキルの他にプレイヤーには3つのパッシブ系強化アタッチメントを装備する事が可能です。

武器の種類はそんなに多くはなく、その中からプレイヤーが選んで装備し瞬時に切り換えて使えるのは2種類。
全ての銃は1つの銃から変形する仕様なので弾薬とリロードが共通。
そしてリロードは全てオートリロードでプレイヤーが任意でリロードする事はできません。
シューター系タイトルの銃のリロード動作が格好良いと思う管理人的にはちょっと残念仕様。
武器は種類ごとに最大3種類の強化アタッチメントを装備しカスタマイズする事が出来、お好みでかなり使い勝手を変えることが可能です。

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CONTROLのアクションはとても良く出来ていると思うんですが、雑魚敵の種類が少なく戦い方も武器の種類が少なめなので単調になりがち。
バランス的に「爆破」銃が強すぎる感もあり、後半なおさらアクションが単調に・・・
また超能力も含めてバランスが取られているのでシューターアクションとしてみると今一大雑把感が拭えない感じがあるのも事実。
よく出来ているけど全体的に大味なバランスなのが玉にきずかな・・・と。

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CONTROL

RAY TRACING

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さて、今作で僕が何より期待していたのはCONTROLのレイトレーシンググラフィックスです。
今回僕がプレイ時に使用していたのはRTX2080 SUPER、こいつだと通常のグラフィック設定部分はほぼMAX、解像度1440P、DLSS 960P、レイトレ設定はカスタムで「中の高」ぐらいでプレイできます。
モニターは60Hzに設定して垂直同期ON、FPSは55~60張り付きという感じ。
多分RTX2070 SUPERでも同設定で48~60FPSでプレイできると思います。
特にDLSS2.0が非常に高性能で有意義、これで一気にレイトレは2k以上のモニターに於いても現実的な技術へと押し上げられています。

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注目のレイトレグラフィックはどうかと言うと・・・
これが非常に綺麗。
綺麗というかやっぱり最初に思った通り、光源表現がリアルになり空間表現力がかなり増します。
レイトレONでしばらくプレイしてOFFでプレイしてみると、画面が平たく色褪せて見えるのがよくわかります。
床に反射する光のリアルさ、窓に映る自分の姿にハッとしたり光が眩しいぐらい輝くのはレイトレならでは。
やはりこれは正に次世代の技術。

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ただ僕は結構グラフィックの良し悪しに敏感な人間で、多分それ故にPCゲーマー寄りで「レイトレ良いな」って思うんですが、レイトレONの効果と言うのはもしかするとわからない人はあんまりわからないかもしれないと思ったりもします。
明らかに画面の立体感が違うんですが、レイトレOFFでも十二分に綺麗でもあるので。

次世代CS機が軒並みレイトレ方面へ舵を取った事もあり今後レイトレはポツポツ取り入れられるようになり、PCゲーは先駆者的な立ち位置で超レイトレ技術が投入されて行くのかなと。
他の記事でも書いているんですが、過剰にFPSを上乗せするよりもレイトレに注力する方がよっぽど視覚的な効果が大きく将来的にも展望が明るいと僕は思います。
特にCONTROLについてはレイトレグラフィックの効果は大きく、フォトリアリスティックな映像が無限に展開するというインパクトはなかなか。
リアルな世界を探索していたいという感じが途切れず、プレイモチベの維持に大きく貢献していました。
こういったアクションアドベンチャーには特にうってつけの技術として今後浸透して行くんじゃないかと僕は予感しています。

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CONTROL

OVERALL

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CONTROLは全体的には良作アクションアドベンチャーという枠に収まってくるタイトルではないかと。
アクションの出来は非常に良いものの、あまりに開発者の趣味に走ってしまった感が拭えないストーリーと世界観は殆どの人にとっておそらく完全に意味不明であり、あまり出来が良いとは言い難いです。
確かにセンスはあるんですが、逆に言うとセンスの部分しか理解できないという辛さ。

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なのでCONTROLの最大の見どころはアクションとレイトレであると言っても過言ではないです。
アイテムに若干ローグ要素もあり、エンドコンテンツ的なリピート性の高いエリアが用意されていたりとアクションの充実度は結構なもので純粋なアクションゲームとしても長く楽しめます。
レイトレについてはその先駆者として十分なインパクトを持った象徴的なグラフィックを提供しています。
ただ、例えばレイトレ抜きで考えた場合・・・
この系統だと「Prey」の方が様々な点でゲームとしての総合的な出来が良いと僕は思いました。

新技術を投入した尖った最新型アクションアドベンチャーとして一見の余地はあり、特にハイエンドグラボを持っている人はその性能をフル稼働させる意味で意義あるタイトルかもしれないです。
ただ純粋なアクションアドベンチャーというゲームとしての出来を見た場合・・・超常現象とかオカルティックな分野に興味があるならば或いはとてもマッチするかも・・・という感じかなと。

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