Darkest Dungeon

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現状管理人のメインPCがグラボ不在の状態なのでCPU内蔵グラフィックスで動くゲームをやろうかと画策。
丁度長期間積みゲー化していた「Darkest Dungeon」こそがその役割に適任ではないかという事でこの機会にプレイしてみました。
Darkest Dungeonは日本ではあんまりなんですが、日本以外の国ではかなりのスマッシュヒットを飛ばしたゲームで内容についても高い評価を得ているタイトルです。
コンシューマへの移植に伴いテキストについては完全に日本語化されたので(現状一部DLCを除く)敷居も低くなりプレイしやすくなっていると思います。

Darkest Dungeon

WORLD & OVERVIEW

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Darkest Dungeonはターン制バトル型ダークファンタジーRPGという感じです。
ダンジョンや手に入るアイテム、遭遇する敵構成等、様々な部分にローグ要素を取り入れているのが特徴でもあります。
基本拠点である村で色々準備を整え、ランダム生成されるダンジョンへ挑んで行くというのがプレイの基本サイクルとなります。

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このタイトルのとても優れている点として統一感のあるダークな世界感が挙げられると思います。
ストーリーはまあそんなでもないし、大きなイベントがあるわけでもないんですが、イラストやテキストにとても雰囲気がありプレイヤーを引き込む力はかなりのもの。
また、上記に伴って流れる音楽もダークな情緒に溢れ相乗効果抜群。
決して広大ではないけどしっかりとした背景設定の下にゲームを構築している点は非常に優秀な部分だと思います。

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Darkest Dungeonの世界観をよりシリアスにしている要素の一因として「病気」と「ストレス」が挙げられると思います。
登場するランダムなヒーロー達はヒーローという割にはとても脆く、様々な精神病や身体的疾患にかかりまくり些細な事でどんどんストレスを溜めまくります。
それらはもちろん村の施設で治癒することが出来ますが当然お金が必要で、序盤はお金が無いので特に強い精神疾患は治療費がマッハで治癒不能です。
また、基本死んだキャラは生き返らない(後半のイベントで死者が復活するっぽい?)という点もより事態を重くしていきます。
「拠点>ダンジョン探索」というワンサイクルは1週間として定義され、施設によるストレスや病気の治療にもワンサイクルが必要です、そしてワンパーティーは4人。
つまるところこのゲームを攻略するには数十人以上のヒーローを管理しケアして行かないと回って行かなくなります。
これを楽しめるかどうかという部分がDarkest Dungeonをエンジョイできるかどうかのキーポイントと言えるんじゃないでしょうか。

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プレイヤーが挑むダンジョンは基本の4つ+ラストのダーケスト・ダンジョンの全部で5つ。
各ダンジョンにはいくつかのクエストがあり攻略難易度によって「Lv1<Lv3<Lv5」の3種類に分類されます(ダーケスト・ダンジョンはLv6)。
Lvの低いクエストにLvの高いヒーローは参加できず、逆にLvの高いクエストにLvの低いヒーローは参加できない(ゲーム難易度によって違うかも)というシステムの都合上、常にダンジョン探索は攻略難易度が高めで推移し緊張感一杯です。
特にLv5のクエストはかなり難しく「このパーティーでやられる事は無い」というぐらい鉄板の一軍パーティーで挑んでもボロボロになって敗走することもしばしば、無理に突破しようとしようものならヒーローが死んでしまう事もザラという有様。
ヒーローのLvは6が上限なので、何度挑んでもLv5クエストは難しく何時までもプレイしがいのある難易度がキープされます。
当然高Lvクエストの方が報酬も良く、このリスクとリターンのバランス取りの秀逸さもDarkest Dungeonの優れた点と言えると思います。

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Darkest Dungeon

BATTLE

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Darkest Dungeonのバトルは基本はオーソドックスなターン制バトルになっています。
が、一般的なターン制バトルに比べ、一つ一つの選択がヒーローの生死を分ける程に戦略性と難易度が高いです。
ヒーローの各スキルには発動できるポジションと効果を発揮するポジション(敵陣)が決まっているため隊列がとても重要。
敵のスキルで隊列を乱されると一転して大ピンチに陥ったりもします。

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また、非常に厄介なのがヒーローのストレス管理。
Darkest Dungeonでは体力がゼロになってもすぐにヒーローは死にません。
体力0で「デスドア」という状態になり、この状態で更に被弾するとその度に確率で死亡する可能性があります。
つまり、運が良かったり小さく回復し続ければかなり粘り続ける事が可能です。
しかし、ストレスが100になるとヒーローは「精神崩壊」し以後パーティーにストレスを巻き散らしたり勝手に行動したりとネガティブクリーチャーとしてパーティーに負荷をかけ続けるようになってしまいます。
この100というストレス値が結構あっという間で如何ともしがたい難しい部分。
まあ暗いダンジョンで異形の化け物と戦い意味の分からない攻撃に晒されれば如何なるヒーローも壊れるという事なのかもしれない。
ちなみにストレスが200になると「ハートアタック」状態となり、これも体力同様確率で死亡する状態となってしまいます。

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が、しかし。
時々ヒーローたちはそんな絶望的ストレスを撥ね退けストレス100の状態から徳を発現し「覚醒」状態になることがあります。
この状態になったヒーローは以後「精神崩壊」する事が無く、かつ周囲を元気づけるパーティーの光として活躍し続けます。
普段は脆いヒーロー達だけに結構これが感動的、絶望的な状況でヒーローが「覚醒」し一命を取り留めたりするとちょっと涙が出そうなぐらい。
ダーケスト・ダンジョン突撃3回目でヒーラーとタンクが覚醒しギリギリのギリでクリアした時は本当に人間の強さを教えられたようで感慨深いものがありました。
あの時のヒーラーの最後列から皆を励ましストレスと体力をひたすら回復し続けるその姿は正に女神、いや神、凄かったなあ・・・

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また、前述の通り、今作のバトルはとても戦略性が高く、常に常に先を読みながら一手を詰めて行く必要があります。
一見大した効果が得られないように思えるスキルでも、使ってみると戦況を大きく変える役割を担っていたりする事もあり、あらゆる手を尽くして戦闘を有利に導く努力が必要です。
この練りに練られた戦闘バランスの素晴らしさは他に類を見ない程で、このバランス感覚こそがDarkest Dungeonが高く評価される最大の要因ではないかと僕は思います。

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ヒーローの装備品は武器、防具、トリンケット(アクセサリー)×2の4スロット。
武器と防具は単にレベルアップさせるだけなので主に収集して行くのはトリンケット。
このトリンケットも一長一短であることが殆どでとても悩ましく、良く作られていると感じます。

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Darkest Dungeon

OVERALL

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僕は今回一番簡単な難易度でプレイしたんですが、クリアまでSteamのプレイ時間上で50時間ぐらいかかったようです。
まだ倒していないボスもいて、非常にリプレイ性に優れるタイトルでもあるのでまだまだ楽しめそう。
基本のゲームの作りはシンプルですが、思った以上に骨太でボリュームのあるタイトルです。
やってみるとわかると思うんですが、ゲームの作り上、任天堂スイッチでのプレイが非常に向いているかもしれません。
ワンダンジョンで大体10~50分ぐらい、それをグルグル回してゆく感じなので隙間時間プレイに最適ではないかなと。

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「ストレス」「病気」という一見ネガティブな要素を加味することで戦闘、世界観、両面に”シリアスな奥行き”を与えたのはお見事の一言。
斬新なアプローチを成功に導いた稀なタイトルではないかと。
随所にみられるインディーズ系とは思えない作りの丁寧さも素晴らしい部分。
「絵柄や内容が日本人好みでは無い」とか「基本色々と全部暗い」という導入部分の敷居の高さはあるものの、ダークなターン制バトルRPGとして非常に完成度が高く面白いです。
そしてプレイしてみるとやっぱりどん底に「暗い」ゲームではあるんですが、その暗さ故に、他のゲームでは決して体験する事の出来ない人間性の「輝き」を垣間見ることが出来るかもしれない。
Darkest Dungeonはそんなゲームではないかと思います。

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