DAEMON X MACHINA

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2019年9月に任天堂スイッチ用タイトルとして発売されたロボカスタマイズアクションゲーム。
アーマードコアというロボアクションの名作が去って以降、世から姿を消した当該ジャンルの救世主として発表以降コアなゲーマーの注目を浴びる。
製作陣営にアーマードコアのメインメンバーが参加していることもあり尚更期待が高まったタイトルでもある。
また、発売後も頻繁にアップデートが実施されており、細かな武器の調整が行われたり最近もオンライン対戦アップデートが追加されるなど継続的にゲーム内容が改良されている。

2019/10/11 加筆

DAEMON X MACHINA

STORY

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DAEMON X MACHINAのストーリー周りの描き方は導入が無説明で唐突、以降ゲーム中はよくわからない話に無理矢理付き合わされている感じ。
言ってみると映画を突然途中から観ている感覚に近い。
物語の進行はオーダー前、または終了後の会話シーンとテキストが中心、この世界独特の固有名詞も多く、それらについての絵的な描写も殆ど無い為理解するのは難しい。
舞台背景的な部分は結構練られているような印象はあるものの、やっぱり特に描写されないので言葉からイメージするしかない状態。

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DAEMON X MACHINAでのプレイヤーの扱いは通称「ルーキー」君(無口(っていうか喋らない
「おまえらどんだけルーキー頼みやねん」という場面が多々見られるのが玉に瑕。
登場人物は非常に多く、とにかく「濃い」人が多い、いや多過ぎる・・・
先の通り、ストーリー展開は会話中心なので、どの人物も最後まで顔と名前が一致せず、搭乗している機体も頭の中でさっぱりシンクロしない。
でも何となく人それぞれ負っているものがあり色々悩んでいて、その辺りが序盤~中盤にちょろっと小出しにされ、終盤で突如爆発して突然まとまってくる。
あまりに唐突に無理矢理話をまとめようとしている感があり、最後、彼らは物凄く盛り上がっているけどプレイヤーはそもそも話がよくわからんしキョトンした感じになったりする。
「うんうん、所でその人誰だっけ・・・」みたいな。
人物描写についても最初からよく説明されていないし描き切れていないといった印象が強い。

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とは言え、結構熱く語る彼らのやり取りには見応えある場面もあり、絵的な表現があまりに足りないものの何かを描こうとする感じは伝わってくる。
それが何なのかは何かよくわからないんだけど、ちゃんと作ろうとしている感はあると思う。
僕は殆ど観たことが無いのでよくわからないものの、ガンダムシリーズのオマージュ的な何かが込められているような気はする。

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DAEMON X MACHINA

ACTION

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注目のロボアクションの出来は・・・何とも言えない印象。
この系統のゲームの代表としてはアーマードコアが挙げられ、それに比べると操作性は良く、コントローラーを変則持ちしないと思うようにキャラクターを動かせないという事は無く、ワンボタン、ワンアクションで快適に動かせるようまとまっている。
また、ロックオンサイトの中に敵を捉えれてさえいれば勝手にロックオンしてくれるので、プレイヤーは基本Rスティックで敵を補足し続けてさえいればとりあえず攻撃は当たる、弱点を狙うにはある程度AIMする必要があるものの、トータルでみてコントローラー操作で何とか出来るレベルだと思う。

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操作性は及第点として、プレイしていて非常にストレスだったのは敵アーセナル(人型機体)の挙動。
敵アーセナルがブースト移動するとハエの如きスピードで視界からぶっ飛んで何処かへ消えてしまう。
一応レーダーで敵の位置は捕捉出来るものの、レーダーでは高度が不明な為敵が消える度、敵の位置を再捕捉するのが非常に面倒。
しかも敵は頻繁にブーストをかけて来るのでストレスマックス。
終盤なんてもう本当に完全に敵がハエ状態っていうかワープしているレベル。
そうかと思えばボーっと空中で静止している事もあり、そのままボコボコにして撃破できたりする事もある。
速い時は追う気が失せる程動きが速く、攻撃が当たる時は意味も無く何故か当たるみたいな(バグ?)、ちぐはぐで唐突なこの挙動はプレイしていてあまり楽しくない印象。
ぶっちゃけ運頼みみたいな感覚が強く、手応えのあるバトルとは言い難い。

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また、もう一点のスーパーストレスフルな要素としては高度制限が挙げられると思う。
各オーダーのステージには必ず高度に上限があり、この高度上限にプレイヤーが接触すると何故か一時的に行動不能になり、機体が自由落下してしまうという仕様がある。
限界高度は視覚的にわかるようになっておらず、ステージによってはその上限がかなり低い場合もあり、ちょっとジャンプしたり高度を上げるとすぐこの仕様に引っ掛かってしまう。
高度に上限があるのは普通の事なんだけど、何故高度を上げるすぎると行動不能になって自由落下するのか意味が不明。
高度を上げられると簡単にクリアされてしまうからという理由が思い当たるものの、そもそも高度を上げると有効射程から外れ、ダメ半減の弾薬不足コンボでオーダー達成不能というリスクがしっかりある中、こんな理不尽な仕様を導入する意味がわからない。

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各オーダーの充実度についてはバリエーションが薄く短めで退屈な内容のものが多い印象。
伴い、敵の種類も敵アーセナル以外は非常に少ない、っていうか殆ど戦車と雑魚浮遊物体みたいなのしか居ない感じ。
むしろ雑魚敵なんて単なるプレイヤーの弾薬補充要素であって、メインは敵アーセナル戦であると思った方が良いぐらい。
でも雑魚敵をバンバン倒して行くのはシンプルなシューティングゲームみたいで結構楽しいという側面はある。
巨大ボス戦はなかなか歯応えもあり、内容も練られたものが多く楽しくプレイできると思う。

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全体として見てみると、良い要素と悪い要素がちぐはぐに存在している印象。
雑魚敵の種類は致命的に少ないけど、サクサク倒して進めるのはシンプルなシューティングのようで悪くない。
ノーマルミッションは退屈だけど、ボス戦は中々熱い。
敵アーセナル戦については、その異常高速移動と超反応&不安定な挙動に不満とストレスはあるものの、強敵と戦っている時、ロボゲー特有の「ドックファイト」感はしっかりあり結構満足感はある。
高度限界の仕様についてはもうどうしようもないので修正して欲しいの一言、いくら何でもスタン状態で落下するのはおかしい。
難易度についてはやはり同様にちぐはぐ、意外と構成を変えるとあっさりクリア出来たり、何か敵が動かなくなってクリア出来てしまったり、パイロット状態でピョンピョンジャンプしていたらクリア出来たり。
一言でいうなれば・・・
「作りかけで調整不足、しかし光る面もある」
という感じ。

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DAEMON X MACHINA

SYSTEM

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一通りクリア時点でのパーツの収集率は約50%程度。
一旦クリア後、メインオーダーが繰り返しプレイできるようになりパーツコンプを狙っていける模様。
パーツの充実度は中々豊富、とは言えやっぱりバリエーションという意味ではアーマードコアには及ばないと思う。
細かなパラメーターと一長一短の特性を持つパーツを収集するのはやっぱり楽しい。
各パーツにはアタッチメント装着枠があるものがあり、その場合アタッチメントを装備することで各パーツを個別強化可能。
ただ、このアタッチメントは初回クリア時では殆ど手に入らなかったので、おそらくメインオーダーのサブ目標をこなして行かないと手に入らないのものと思われる。
パーツ毎に明確な個性があり、視覚的にもしっかり反映されデザインの良い格好良い装備が多いのがとてもヨロシ。

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プレイヤーはキャッシュを払って人体改造することでパラメーターを強化可能。
機体が強くなる事もあればプレイヤー自身(機体投降後の生身状態)が強くなる事もある。
が、ぶっちゃけ機体大破後の状態を強化して何の意味があるのかさっぱりわからないので、機体を強化する以外のスキルに何の意味があるのかはよくわからん気がする。

後は素材(何かのパーツとキャッシュ)を元にパーツを開発したりも出来る。
ボス素材から作れるパーツもあったりするものの、僕は設計図が見つからずボスレアパーツは作れませんでした、設計図どこにあるんだろうね・・・

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全体としてはカスタマイズロボゲーとして、シンプルめに充実の内容を持ったシステムかと思われます。
オーダー中に撃破した機体から手に入るパーツは確かにある程度性能に幅はあるものの、ローグ要素と言えるほどかは微妙な所。
ただ、アタッチメント枠が多ければ大きくパーツ性能を改善できる可能性があり、そう言った意味ではパーツ収集は結構奥深いと言えそうです。
システム的には良く出来ていて、カスタマイズも楽しいものの、強化した機体で何かにチャレンジする要素があんまり無いのが残念。
クリア後にチャレンジフルな糞難しいオーダーや、各登場人物と勝負できるモードが解放されると良かったなと思ったりもする。

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DAEMON X MACHINA

ANALYSIS

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ファーストインプレッションの期待値からすると、ちょっと残念なプレイ感という印象。
アーセナルのちぐはぐ挙動や全体の未完成感はちと頂けない。
瞬歩レベルの敵アーセナル高速移動に合わせて旋回速度を設定すると、今度は細かなAIM操作が糞化するという事態も困りもの。
かと言ってそれでクリア不能なわけではなく、敵のアーマー量なんかで異常な難易度にならないように調整されている感はあり、これはこれでこういうもので成り立っているとも言えなくもない、例えバトルの手応えが薄いとしても。

クリア後のオマケ要素は薄く、既存オーダーをサブ目標を全回収しつつ完全制覇するのと、パーツコンプがプラスαのボリューム要素になってくる感じ。
カスタマイズ要素は半分ぐらいは実質クリア後に解放されるようなもんなので、その辺はむしろクリア後の方が楽しめるかも。

DAEMON X MACHINAは人によって評価や印象が割れるタイトルではないかと。
というのもやっぱり完成度がちぐはぐだから。
良く出来ている面もあるし、かなり出来の悪い部分もある。
どこかの溝に引っ掛かると非常に残念な気分になるかもしれない。
正直カスタムロボゲーが好きでないなら、その楽しさを見出すのは中々難しいかもしれない。
逆に、それが好きなら滅多に出ないジャンルのタイトルなので試してみても悪くない出来ではないかと、そんな所。

[ 79 ] グラフィック
[ 78 ] 音楽
[ 77 ] ストーリー性
[ 84 ] システム面
[ 80 ] 操作性
[ 71 ] 難易度バランス
[ 74 ] ボリューム
[ 85 ] ロボカスタマイズ
[ 78 ] 熱中度
[ 78 / 100 ] Total Point

DAEMON X MACHINA [ Analysis ]

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DAEMON X MACHINA

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