DEMON’S TILT

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「DEMON’S TILT」はリリースされる事自体が稀なピンボールゲーム。縦三層に及ぶ巨大なピンボール台を舞台におぞましいモンスターとの戦いが繰り広げられる。マルチボール、弾幕システム、メガドラのFM音源を思い出させる音楽等、古典的なピンボールゲームを現代的に新しく生まれ変わらせる為様々な工夫が凝らされたタイトルである。

DEMON’S TILT□
Pinball action┤
Nintendo Switch/Xbox one/Steam/PC┤
2050JP_yen┤
2019/12/14_Rerease┘

DEMON’S TILT

全体像

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本作はジャストピンボールなゲームなので最大の特徴でもある縦三層ピンボール台の詳細を追って内容の紹介としようかと思います。ちなみに上の画像は画面を「縦表示」にした際のもの、モニターを縦にすると良い感じで遊べます。

第一層

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慎ましやかなるカテドラルの門番「ハーミット」が支配するらしい「DEMON’S TILT」に於ける一番下に位置するピンボール台部分。ここが最下層なのでここでミスるともちろん1ボールロストとなる。常に上部にボスが居て第2層への道を塞いでおり、このボスは倒すたびに「ハーミット」>「ファランクス(骸骨5体)」>「シューブ カラマリ(脳みそ)」>「狂気のホムンクルス(3体のグロいやつ)」>「生贄の山羊(ヤギ)」>ハーミットへ戻り以下繰り返し、と次々変化して行き、「シューブ カラマリ(脳みそ)」を倒した後マルチボールモードに突入する。また「EXモード」では左の真ん中辺りにある「手の目」にボールをぶち込むと時々もぐら叩きもどきなボーナスステージへ突入できる。

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この第一層は実は結構稼げるものの如何せんここに居る時間が長い程事故死率が跳ね上がる、EXモードだと特に。ひどい時は「手の目」から投げ返されたボールが超スピード&ストレートでフリッパーのど真ん中をぶち抜き、問答無用で1ロスとなる事がありとても納得がいかない。また、やはりEXモードの場合、左右の横穴からもロストし易いので「ナッジ(画面(台)を揺らす)」を駆使してそれらを回避する必要もある。とにかく、ここにさえ居なければボールをロストする事は無いので稼ぐよりも脱出を第一に考えるべき層だと言える。フリッパーの真ん中に緑色の球がある時はそこから二層へ脱出できるのでサッサとおさらばした方が良いと思われる。

第二層

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謎の魔力に操られているらしい「ハイプリーステス」が支配する第二層。おそらく多くの時間はこの層でなんとか踏ん張っている事が多いと思われるDEMON’S TILTに於けるメインのピンボール台。僕はプレイしていてずっと思っていたんですが、この女の人はきっと実は良い人で第三層に居る糞みたいな面したライオンにこき使われて苦しんでいるんではないかと。故に実は上にいる糞ライオンをどうにかしてやろうと何時も思っていて目や鼻から血を噴出させながら常日頃復讐の機会を伺っているんだと。公式の文章をみたら「操られている」とあるのでやっぱり多分そんな設定なんだと思う。

それでこの第二層はというと実はスコア的には稼ぎ辛い場所だと思う。ちまちまプリーストの周りを回る雑魚を処理しながら三層へ上がろうともがくぐらいで、あんまり大きなフューチャーが無い。一応プリーストの頭上にあるカゴにボールを入れれば三層に上がれるが中々難しい。左右のループ通路は大して稼げないし、メイン層のわりに結構退屈なのがたまにキズ。ここでも「EXモード」の場合プリースト頭上のカゴにボールを入れた際、ボーリングもどきのボーナスステージへ突入できる事がある。また、発動条件がよくわからないものの、プリーストのカゴにボールが入った時にマルチボールモードに突入する事もある。

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この第二層のポイントはどんどん出血が激しくなったり時々鉄仮面を着けたり、左のループ通路を通過する際セクシーな声を出してくれるお茶目なプリーストの存在感。ただそれだけ。多分良い人(妄想)なのでDEMON’S TILTの最終目的は彼女を救う事なのではないかと思っている(妄想)。

第三層

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獅子と蛇と蠍の身体を併せ持つ魔獣「マンティコア」が支配する層。おそらく一番稼げる層ではあるもののどう考えても左右フリッパーの間隔が広すぎるので長く滞在する事が不可能な場所でもある。頭上中央にはDEMON’S TILTの諸悪の根源糞ライオンが偉そうに鎮座しておりもうどうしようもない。こいつに止めの一撃をプリーストにぶち込んでもらう瞬間こそがこのゲームの最大の醍醐味であると言える。この第三層でも「EXモード」の場合、蛇の口にボールを打ち込むと時々ボーナスステージへ突入できる。この三層のボーナスステージは比較的ロストしにくく稼ぎやすいので、入ることが出来ればスコアアップの大チャンスとなる。また、ライオンの脇にある弾倉にボールを三つ打ち込むと多分マルチボールモードになると思うんだが三つ打ち込めた事が無いのでよくわからない。

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とにかく出来る事なら第三層で稼ぎまくりたいもののまあ無理な話。特に高速でボールが跳ね回り易いので全反射神経を駆使して無駄な努力をしてみる場所となっている。

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DEMON’S TILT

解析

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プレイフィール

ボールの挙動はかなり軽めでビュンビュン画面中を跳ね回り、尚且つ平面で縦に長いピンボール台の画面移動量も大きくボールを目で追うのがとても大変。この縦に長すぎる台の最大の弊害として、マルチボールモード時に全てのボールの挙動が画面に表示されないという問題点が挙げられる。マルチボールモード時、カメラは一番下の層にあるボールに合わされる為、上の層でマルチなボール達がどうなろうとも全く様子をうかがうことが出来ない。しょうがない部分ではあるものの最初はかなり理不尽な感じがある。また、ボス等にボールを当てると必ず弾を発射し、敵弾にボールが当たるとガッツリとボールが跳ね返るので元々追い辛いボールの挙動が更に輪をかけて予測不能となり厄介な事この上なくなる。ボールが何処にあるのか見失ってしまう事も多く視認性が非常に悪いのは問題かという所。また、何らかのフューチャーゾーンにボールを打ち込み、投げ返されるボールが手の打ちようもなくそのままロストしてしまうような「納得のいかないロスト」が多いのも気になる部分。

第二層の手詰まり感

おそらくこのゲームは第二層に留まる事が多いと思うんですが、この第二層が微妙なのが何とも・・・。基本的に狙えるスポットが少なく爽快感も薄く、何か1つ巨大で大きな仕掛けが欲しかった。特に左右をもう少しうまく使えなかったのかと思う。プリーストの存在感は良いけどトータルではとても退屈な層に留まってしまっているのは残念。

総評

ボールの挙動が軽すぎると思う、もう少し重みと緩急があると良かった。ピンボールに弾消しのようなシューティング要素が加味されていて多くの敵弾をスコアに変えた時の爽快感は大きいものの、反面、大きく視認性とボールの追従性を欠いてしまっているのでプラスマイナスどっこいどっこい、新要素はあまり上手く機能していないかもしれない。慣れてくればボールは追えないとしてもある程度「勘」で上達してきて楽しさが見いだせてくるが、やっぱり理不尽なロストにはどうにも対応不能。しかし、ワンプレイの時間は短く手軽にプレイできるため、ついつい「最後にもう一度」と何時間もプレイしてしまうピンボール特有の中毒要素は十分にあり、フィーバーした時などは本当に楽しめる。

良い部分と悪い部分がそれぞれ混在し結果的に「普通に楽しめるピンボールゲーム」という感じで収まってくる印象。とにかく縦に画面が動き過ぎるので出来る事ならモニターを縦にして縦表示モードで遊ぶのが望ましいと思われる。ピンボールゲームには「Pinball FX」という不動の王者が存在していて比べてしまうと色々厳しい部分はある。ただ全くノリの違う「デビルクラッシュ」の系譜を汲むピンボールゲームとしては良作ではないかと思う。

[ 75 / 100 ]

DEMON’S TILT  [ 75 point ]

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