ゴッド・オブ・ウォー

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スパイダーマンと双璧を成すらしいPS4専売名作タイトル「ゴッド・オブ・ウォー」をプレイしてみました。
何かあんまり日本では人気が出なかったらしく、スパイダーマン程話題に昇らなかったタイトルだったと思います。

GOD OF WAR

ざっくり概要とストーリー面

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話の内容は北欧神話を舞台とした狂気のおっちゃんと息子(+首)の旅物語です。
北欧神話がゲームの題材として扱われるケースはとてもとても非常に多いんですが、ゴッド・オブ・ウォーはかなり忠実に詳細にダイナミックに神話を再現しています。
と言ってもアレンジは多く加えられているんですが、とある旅の仲間「首」が詳しく神話の内容を終始喋りまくってくれる為、なかなか楽しく北欧神話を楽しめると思います。
絵的、グラフィック的な側面からの舞台背景の作り方は非常に優秀で、超美麗なグラフィックによって再現される神話の世界は一見の価値ありです。

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さて、物語の目的は主人公であるおっちゃん「クレイトス」と息子「アトレウス」が亡くなった母の遺灰を「この世で最も高い山頂から弔う」という一点に尽きます。
二人の旅の目的はただそれだけ、その過程に敵が居たり、おかしな連中が居たりとドラマが繰り広げられます。
が・・・
脇を固める登場人物は描き出しはしっかりしているものの、数が少なく話としてはかなり寂しいです。
また、主要な人物以外、いわゆるモブ的な人々は一切登場しない世界である為、なんというか世界を旅しているという実感が湧きません、確かに景色は絶景なんですが。
基本的には北欧神話に関係する人(神々)が登場するし、「神」というものが物語のキーポイントでもあり、その辺について父と息子が色々悩んだりもしますが正直あまり伝わってきません。
まあそりゃそうです、何しろ僕等は人間なので神々云々言われても「へー」みたいな感じです。
なので、ゴッド・オブ・ウォーのストーリーは興味深くはあるんですが面白くは無いです。
北欧神話というものを知るには良いかもしれないんですが、物語としては今一なんとも微妙。

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もう一点良くない部分として、主人公「クレイトス」が特に序盤、あまりに印象が悪すぎるという点が挙げられます。
後半に向かって緩和されては行くし最終的には不器用なおっちゃんという所に落ち着きますが、とにかく最初は感じ悪過ぎて操作するのが嫌になる程。
もう殆ど暴力的な狂ったおっちゃんでどうしようもない印象はどうにも・・・この辺があまりに描き方が損だしこれだとプレイヤーが離れて行ってしまうと思います。
また、全編通して「父と子」をテーマとした葛藤が描かれるんですが、何かこれもあんまり伝わってこないというかグッと来ない感じです。
舞台背景であったりグラフィックであったりという部分は良いんですが、人物的な部分で魅力に欠けたのが今一プレイヤーに浸透しなかった理由なのかと個人的には思います。

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ゲームの作りはエリア単位で区切られたオープンワールド”パズル”アクションRPGです。
色々神話になぞらえた場所やサブミッションなんかが散りばめられており、その辺を主に舟で色々回収しながら進めていく事になります。
エリアはそれ程広くは無いものの、ミニマップが表示されないのに加えて詳細なマップ自体がそもそも無いので探索は結構大変です。
さて、先に”パズル”と強調した通り、ゴッド・オブ・ウォーではパズル的な難題を攻略して行くのが道中の常となります。
正直、最初はとてもまどろっこしく面倒くさいです、いちいち進めるたびに行き詰まり、色々なナゾナゾを攻略する必要があります。
また、オープンワールドではあるもののプレイヤーが歩ける場所は非常に限られた部分でしかなく、ジャンプもできないクレイトスの行動半径は結構狭いというか決められた所しか探索出来ません。
その為先に進めるルートはただ一つであり、オープンワールドだけど自由度は低く、ぶっちゃけ完全なパズルゲーですらあります。
後半コツがわかってくると少し楽しくもあるんですが、個人的にこの辺は微妙でした。
もうちょっとこうダイナミックなゲームだと思っていたんですが、実際はかなりパズルなので、この辺りの印象の違いには若干がっかりするかもしれません。

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GOD OF WAR

アクション

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ゴッド・オブ・ウォーのアクションは一言で「大迫力脳筋バトル」。
「そんなの関係ねー!!!うおおおおおおおお!!あとぅれぅうすぅぅううううーーー!!」
っていう終始そんな感じです。
問答無用で叩き斬ったりぶっ潰したり真っ二つにしたりするのが基本です。
かつてないレベルの筋肉のぶつかり合いにワクワクする事間違い無し。
操作性は悪くは無いんですが、操作がかなり複雑な傾向にある為慣れる迄上手く操作できないし、その時間が結構長いです。
特に斧投げを攻撃に織り交ぜると大体操作に混乱します。
また、斧を使っている時に出来る技、素手の時にしか出来ない技等を覚えるのが非常に大変で「あれ、素手の時って何が出来るんだっけ?」ってなって混乱するのでひたすら単純に殴るだけになったりします。
技が豊富なのは良いんですが、何と言うかそれが覚えにくく実際実践では使わない技がとても多いです。
アクションの豊富さについてはちょっと盛り込みすぎた感があります。
もう一点気になるのはプレイヤーの「視点」です。
視点が非常にプレイヤーに近く殆どと言うか全く背後が見えません。
一応これを補佐するマーカーは表示されますが、あまりに後ろに湧いた敵に殴られるので終始これがかなりストレスです。
また、視点が近いという事は画面を旋回した際、それだけ画面の移動量が増える事になりフレームレートを出し辛いPS4だとこれが結構目にきついです。
補助マーカーを出すぐらいなので作り手はこの辺わかっていると思われ、迫力を優先して敢えてそうしているんだと思うんですが、まあこれちょっとどうかなと思います、バトル中はもうちょっと視点を引いて欲しかったです、カットインでアップにすれば良いわけだし。

とは言え、最初はまばらに、徐々に頻度を増して行くゴッド・オブ・ウォーのアクションの出来は全体的には非常に良いです。
操作性、視点の問題はありますが、難易度調整は抜群だし何しろ気分爽快アクションは気持ち良く、中盤ぐらいからかなり楽しくなってきます。
ただ序盤は出来る事も少なく、敵も強め、先の視点の問題もありストレスが勝る感じで、もう少し序盤のアクション解放ペースが速い方が良いような気はします。
終盤辺りでは誰もが派手な必殺技をこれでもかと言わんばかりにぶっ放し「これが父のパワァーだああ!あとぅれぅうすぅぅううううーーー!!」とか言いながらストレス発散を存分に楽しんでいるはずです。

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システム

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クレイトスにレベルの概念は無いものの、装備品から導き出されるステータス値等を元に自動的にランクが付きます。
これは固定ではなく、装備品によって上下します。
このランクは敵にも存在し、おそらくランクの差によってダメージに補正がかかっていると思います。
その為、出来るだけ良い装備をしてランクを上げておくと楽に進める事が出来るようになります。
装備品は防具が肩、腰、腕+護符の四種、武器に一つの柄頭(アタッチメントみたいなもの)とノーマルとヘビー、二つの必殺技(強化可能)を装備可能。
また、アトレウスも鎧と必殺技をそれぞれ一つずつ装備可能。
防具には呪力孔を持つものがあり、そこに呪力を装着する事で更に強化する事が可能。
武器は強化(スートーリー進行に合わせて強化アイテムが手に入る)する事でスキルが解放され新しく習得する事が可能。
最終的にスキルは全部取れるので解放されたらバンバン取っていけば良いだけ。
武器や防具はそれ程多くは無いものの、強化素材を集めるのが大変なのでコンプリートして全部強化しようとするとかなりの大作業なはず。
中盤から素材集めやバトルに特化した繰り返しプレイできるエリアが解放されたり、隠し装備なんかもあったりするようで、システム的には結構複雑で極めがいがあります。
筋力特化したり防御特化したりクールタイム重視にしたり強化を頑張ったりと、色々装備を変えて楽しめるのはゴッド・オブ・ウォーの良い点だと思います。

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未完成である

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さて、問題は・・・表題の通りです・・
「さあいよいよ盛り上がって参りました!待ってろよ狂った神々共よ!」
と思ったところで突如終わります。
何故なのか?何故こんなに中途半端なのか??
一応作り欠けというわけでは無いですが、どう見ても開発期間の問題から途中で区切った感じで終わってしまいます。
これはとても残念、残念と言うか「は?」とすら思うかも。

全体としてみると、特に序盤、クレイトスが弱い事や初見のパズルが多い事もありかなり退屈かつストレスが多いです。
中盤ぐらいからバトルが活性化し、後半は各要素がバランス良くそれぞれが大迫力でプレイヤーを魅了します。
そしてやっとストーリーが隆起し出し「これはすげーゲームかもしれん」と思った辺りで終了です。
作り込みが凄いゲームだし、後半まででも結構なボリュームなので、ここまでが限界だったのかもしれません。
物語としては一応完結しているし、続編への布石という形でゴッド・オブ・ウォーは終了という事なんでしょう。

一通り終えて思うのは、ちょっとバランスの悪いゲームだなと思います。
バトルやイベントはかつてない程派手なんですが、物語はそう面白くも無く、クレイトスとアトレウスの関係性にもそれ程魅力が無いと思います。
主要キャラクター以外の人物が一切登場しない無人の神々の世界を探索するというのは、現実味に欠け冒険感が薄いです。
また、移動がえらいトロかったりかったるかったり、エリア移動も超面倒だったり、物凄く地味で無駄なプレイ時間が多いのも気になります(ロード対策?)。
なので、その派手派手なイメージとは裏腹に、まったりゆったり北欧神話を楽しみながら進める姿勢が重要なゲームではないかと、そもそも基本パズルゲーだし。
凄いゲームにしようという意気込みが逆にとっつきにさくを生み出し、更には結局未完の感じでゲームを終わらせてしまったのは残念以外の何物でも無し。
ただ、大作と呼ぶに見合ったボリュームや作り込みは普通に持っているので、価格的にもリーズナブルになった今プレイしてみるのも良いかもしれません。

[ 102 ] グラフィック
[ 89 ] 音楽
[ 80 ] ストーリー性
[ 85 ] システム面
[ 80 ] 操作性
[ 93 ] 難易度バランス
[ 87 ] ボリューム
[ 99 ] 大迫力ボーナス
[ 82 ] 熱中度
お勧め度 [ 86 / 100 ] Point

ゴッド・オブ・ウォー [ Analysis ]

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