STAR WARS JEDI: FALLEN ORDER

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今年中にこれはやっとこうかなと思っていたので「Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー」をプレイしてみました。
Star Warsっていうと僕的に観た映画はルークとダースベイダーが戦う所と、その後に公開されたダースベイダー誕生までを描く3エピソードを観た気がします。
一番印象に残っているのはやっぱりアナキンとヨーダかなーと、特にヨーダはめちゃくちゃ格好良かった記憶あり。
日本人にはそこまで馴染みが無いStar Warsですが、やっぱりライトセーバーの”ブォンブォン”っていうのは有名でそこだけ異常に知名度は高く、このタイトルをプレイしたいと思ったのも「ライトセーバー振り回してぇー」という欲望からだったりします。
今回僕がプレイしたのはPC版でPCでのプレイ環境がある場合、EAのOrigin Access Premiumに登録してDLするのが一番良いかと思います。

STAR WARS JEDI: FALLEN ORDER

WORLD & STORY

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今作では幾つかの惑星を宇宙船で旅をしながら物語を進め探索して行く事になります。
どの惑星でも特に街や集落等は無く、ひたすら大自然か基地のような風景が描かれるのみなので変化に乏しくインパクトに大きく欠ける印象です。
そもそも人や集団そのものが余り出てこない為、登場人物もごく限られた人々のみであり人間模様みたいな部分が描かれる事は殆ど無いです。
語られる事の多くはフォースとジェダイに関する事。
確かにそれはそれでStar Warsの永遠のテーマなんだと思うんですが物語としては面白味に欠けると思います。

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話の展開も中盤から突如として主人公がダークサイドに堕ちかけたり、終盤が雑だったりと何となくピンとこない感じ。
ただ、そもそもジェダイは非常に些細な事であっさりダークサイドに堕ちてしまう傾向がシリーズ通してあるにはあるので、これはこれでStar Warsらしいと言えばそうなのかも。
基本的にStar Warsっていうのは宇宙戦争を大スケールで描く叙事詩みたいなもので、人間一人の細かな感情の機微みたいな部分まで描く類のものでは無く、まあこういうもんだと思った方が良いのかもしれない。

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各惑星でそれぞれ幾つかの出来事はあるものの、これらもやっぱりそれ程印象に残ってこない感じ。
やっぱり出来事は出来事でしかなく、登場人物があまりに乏しく魅力に欠ける本作ではどんなに派手で綺麗な映像のイベントでも、それ程プラスに機能していない感があるのはちょっと残念。
何かもうちょっと特徴的なキラーキャラクターが欲しかった所。
やはりヨーダもダースベイダー(ちょっと出るけど)も居ないStar Warsでは人を引き込む吸引力が足りないのかなと思う。

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唯一輝いてるのは主人公カルとBD-1の関係性。
愛らしいBD-1と若干メンタル弱いけど大体ブレない主人公との信頼関係は今作の大きな魅力の一つ。
この二人がしっかりと作品の中で立っていたという点がギリギリ今作のストーリー面を形あるものにしていると思う。

世界観、物語周りを見直してみる時、元々が連作の映画を想定とした題材であるStar Warsをそのままゲーム一作に閉じ込めるのは無理があったのかという気がします。
雰囲気や絵的な部分でStar Warsを描いてはいるものの、映画を題材としながら内容的にはそれ程魅力あるものとは言えない印象です。

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STAR WARS JEDI: FALLEN ORDER

OVERVIEW

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ジェダイ:フォールン・オーダーはジャンル的にはパズルオープンワールドアクションという感じ。
各惑星は非常に複雑な迷路のような構造をしていて、尚且つそこにパズル要素が加わってきます。
その為、常に色々頭を使い知恵を絞って様々な仕掛けをこなし進んで行く必要があります。

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また、基本難易度が高く、セーブポイントからセーブポイントへ何とかギリギリ頑張って到達して行く必要もあります。
道中のアクションは難しく一筋縄では突破できません。
この辺のバランスはダークソウルに近く、今作がダクソライクな難易度構造を持っていることは確かな部分です。
特にマップが本当に複雑怪奇な多層迷路構造を持っており、全体マップを見てもどうしたら目的の場所へ辿り着けるのかさっぱりわかりません。
マップを開いてもよくわからないので、とりあえず手短な黄色く光っている未探索領域へ向かって突き進むのがセオリーになると思います。
正直、あまりに強烈な迷路っぷりで探索する気が完璧に失せます、一度クリアしたら二度と行きたくないと思うレベル。
ダクソのマップは何度か行くと覚えられますが今作は無理、迷いに迷って同じ所をグルグル回って帰りたいのに帰れない事案多発です。

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プレイする難易度にも依るかもしれないですが、道中のアクションの難易度が高く自分の頭でよく理解できない場所を歩き回るという点からプレイ中のストレス値が結構高いです。
そこにパズル要素が加わってくるので時にはストレスバースト状態にもなります。
これはこういうゲームデザインなのだからしょうがない部分ではあるんですが、余りバランスは良くは無いです。
探索によって得られるアイテム等に魅力が無いという点も辛い部分。
全体として、プレイヤーの努力に対するリターンが欠ける為フラストレーションが勝ってしまう印象。
これは今作のシステム面の弱さから来る部分とも言えると思う。

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STAR WARS JEDI: FALLEN ORDER

ACTION

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今作のアクションはテンポと難易度的にはダークソウルによく似ています。
若干もっさりめなアクション、しっかりとした攻撃と回避の使い分け、敵の能動的でランダムな攻撃パターン、基本高難易度、等その内容はかなりダクソライクです。
プレイヤーのアクションは、弱&強攻撃、パリィ、ステップ&ロール回避、ジャンプ、フォースアクション等。
操作性は良好であるものの、特殊攻撃は殆ど2ボタン式で種類も多いので効果と操作方法をしっかり覚える必要があります。
また、一瞬操作をニュートラルにする必要がある攻撃もあり、これについては事前準備時間が長く非常に使い辛いです。

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ライトセーバーをブォンブォン振り回し、映画で観た内容そのままにフォースで敵を翻弄するのはとても楽しく「ジェダイ感」はとても良好です。
フォースがそんなに強くは無くて、でも工夫して使うと人間離れした動きが出来るという点もStar Warsっぽくて良い感じ。
相手にする敵のバリエーションやシチュエーションも豊富なので戦闘で飽きる事は無いです。
難易度も高難易度を前提として上手く纏まっている印象。
正にStar Warsのジェダイアクションとして素晴らしい出来なんですが・・・
僕は個人的に何となく全体的にしっくりこない感じがありました。

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それが何故なのかと言われると難しいんですが・・・
なんだろう、ライトセーバーのリーチの割に相手に接近する手段が少なくて間合いの調整が上手くいかないとか、今のがパリィしたのかガードなのかが今一わかり辛いとか、パリィした時の相手の挙動が微妙なのかエフェクトの問題なのか・・・
カルのライトセーバーアクションも基本単発技が殆どで今一バリエーションに欠ける感じがあるようにも思う。
歩きモーションも余り格好良く無くて、また、歩く速度が遅すぎて先の間合い云々の部分への微妙なズレ感に繋がっているように感じられる。

ぶっちゃけ・・・別にダクソに寄せる必要は無かったんじゃないかと思う。
ましてやジェダイのアクションならば尚更ダクソライクにする必要性があったのだろうかと。

個人的にはなーんとなく微妙な部分を感じはするものの、今作のジェダイアクションの出来は全体としては非常に良く、自分に合った難易度に設定する事でとても楽しめると思います。
特にStar Warsファンであればその楽しさは倍増するんではないかと。

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STAR WARS JEDI: FALLEN ORDER

SYSTEM

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今作にレベルの概念は無く、プレイヤーの強化については主にスキルの習得、また物語を進める事によって解放されて行くフォースの力に依存します。
スキルは、フォース、ライトセーバー、サバイバルの三つのツリーに分離し好きなように習得する事が可能。
スキル値は敵を倒すことで得られ蓄積し、カルが死ぬと蓄積分が失われます。
また、失われたスキル値は倒された敵を一撃殴るか、地形などで死んだ場合死亡地点に戻る事で回収できます。
ライトセーバーは道中で見つかる色々なパーツや素材を組み合わせてカスタマイズ出来ますが、ライトセーバー自体の性能に全く影響は無く、単純に見た目だけの変更に留まります。
今作ではゲーム中に登場する場所、構造物、生物、登場人物等に関するアーカイブテキストも充実しているので、より今作を深く楽しみたい場合の手助けになります。

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ライトセーバー同様、主人公カルの衣装、BD-1&宇宙船スティンガー・マンティス号のカラースキンを発見する事でそれぞれの外見をカスタマイズする事が可能です。
あとはマンティス号船内に植物を育てる為のスペースがあり、各惑星で種を見つける事で色々な植物を育てて飾る事が出来ます。

プレイヤー強化についてはアクションゲームとして至ってシンプルでオーソドックスなシステム。
スキルはパリィから何かが派生するとか、背後を取ってどうとかそういった手の込んだものは無く素直な作り。
装備品は特に無いし、衣装やBD-1、マンティス号のカラーカスタマイズは正直取って付けたようなものでシステム的な面白さにプラスされるものでは無いです。
ライトセーバーも変わるのは見た目だけで、アクションシーン中そうそうアップで表示されるものでも無いのでなんだかなあ・・・みたいな。

システム的にはスキルツリー以外にプレイヤーを魅了する部分は無く、各カラーカスタマイズについては無理矢理付け足した感ありありで微妙、カルの衣装も実質2パターンしか無いようなものだし。
このカラーバリエーションを探しにあの巨大パズル&迷路を再探索しようという気にはとてもなれない・・・
アクションに付随するシステムは必要充分だと思うんですが、プラスαなカスタマイズ系のシステムについては惑星にバラバラに配置されている再探索要素をコンプリートさせるには余りに力不足な薄いシステムです。

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STAR WARS JEDI: FALLEN ORDER

ANALYSIS

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パズル部分はゼルダっぽく、アクションはダクソ&SEKIROに寄せ、マップ構造はダクソをさらに大きく複雑に。
ボリューム要素として各種カラーカスタマイズを。
そこにStar Warsという題材を被せて行くと今作の全体像が出来上がってきます。
各部分部分でしっかり作られ、特にアクションパートの出来が良い為トータルで見た場合の完成度は高いと思います。

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ただ、実際プレイヤーはもっとミニマムな時間で細かく各パートをなぞって行くわけで、そうした時各パート毎の出来がそれ程楽しくも無いという点が目についてきたりもします。
時々パズルがさっぱりわからんとか、さっぱり船に帰れないとか、面倒な敵がタッグで出過ぎてもうどうしようもないとか。
大枠でゲームを見ると楽しいはずですが、何故か実際のプレイ中は結構ストレスフルで微妙なような感じが拭えない。

ライトセーバーアクションについては期待した通りのものがあり、ジェダイ級の激突は白熱するし今作の良い部分。
後はStar Wars愛がどれだけあるかで今作をより楽しめるかが決まってくるのかも。
どう考えてもコンプリート要素は普通の人にとって苦痛でしか無いし、そうした場合今作のボリュームはかなり控え目。
Star Warsであるという事を抜きにして通常のゲーム的側面からのみ今作を見る時、対抗し得る良作は多くあるように思う。

個人的にはダクソに寄せたりしなくて良かったので、もっと派手で爽快スピーディーにブォンブォン出来た方がStar Warsらしかったのかなと思う所です。

[ 87 ] グラフィック
[ 81 ] 音楽
[ 79 ] ストーリー性
[ 78 ] システム面
[ 86 ] 操作性
[ 84 ] 難易度バランス
[ 80 ] ボリューム
[ 90 ] ジェダイアクション
[ 80 ] 熱中度
[ 82 / 100 ] Total Point

STAR WARS JEDI: FALLEN ORDER [ Analysis ]

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STAR WARS JEDI: FALLEN ORDER

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