Katana ZERO

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ずっとプレイしようと思っていた「Katana ZERO」が丁度Steamでセールだったのでプレイしてみました。
PV何かも良いし、Steam評価も圧倒的らしいので結構期待しているタイトルだったりします。

Katana ZERO

STORY

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Katana ZEROは基本シンプルなアクションゲームですが、予想に反してストーリー面が優秀。
世界観は時代や国などは不明、荒廃し所々レトロチックな技術を残す近未来を舞台としています。
多分はっきりとした緻密な設定は無くて雰囲気優先で作られているんだと思うんですが、センスの良いドット絵でゲームの世界を断片的によく描いています。

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プレイヤーは記憶喪失の凄腕の殺し屋。
精神的な病気を患っており、毎日セラピストのカウンセリングを受け薬を打ってもらっています。
また、このセラピストはプレイヤーに殺しの仕事を渡す雇い主との仲介役だったりもします。
薬の影響からかひどい妄想に襲われ朦朧とし苦しみながらも殺しの依頼をこなして行く主人公。
妙な女の子と出会ったり、夢か現実かわからなくなったり、幾つかの妙な事実に気づいたり・・・
終始ダークでミステリアスな雰囲気で話は進んで行きます。

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アクションシーンもイベントシーンも2Dドット絵ですが、非常によく描き込まれていてアニメーションも滑らか。
そして、演出と音楽が素晴らしい為、最近の3Dゲームと比べても話への没入感という意味では決して劣りません。
というか、2Dである点を活かした斬新な映像表現はむしろ3Dよりも印象的で引き込まれるものがあります。
ある意味ちょっと衝撃的なレベルの出来の良さ。
また、大きくストーリーには影響しなんものの、常に人との会話への受け答えが時間制限付きの選択方式になるのも特徴的です。
ちょっとした会話の変化を楽しめます。

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何というかカットシーンの入れ方や展開手法が映画的で非常に引き込まれるものがあり、昨今類を見ないぐらいのセンスの良さを感じます。
作品規模としては勿論小さいタイトルではあるんですが、大作には決して成し得ない、インディーズゲームならではのある意味尖った作りの良さというものがストーリー周りでスパークしています。
むしろ、話の面白さという意味では昨今の大作ゲームより上です。
ただ・・・
完結していないというのが大きな問題ではあるんですが・・・
まあとにかく、ゲーム全体が雰囲気のある一本の映画のように作られており、その斬新な表現方法の数々は一見の価値ありです

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Katana ZERO

ACTION

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Katana ZEROのアクションは横スクロール2D型。
プレイヤーの攻撃は一撃必殺、しかし、自身も一撃で死亡します(正確には多分プレイ画面は主人公のイマジネーションなので死んではいないのかも)。
残機制というわけでもなく、死ぬと即ステージの最初へ戻り再び挑戦する事が可能で無限にリトライできます。
死ぬ>リトライという工程は超高速なのでストレスは全くありません。
ステージを攻略する方法は1つではないものの、大体のステージが勝負は一瞬、「刹那」を争う高速瞬間アクションが魅力の1つとなっています。

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プレイヤーのアクションは・・・
・斬撃(銃弾も弾ける)
・ジャンプ
・飛び道具アイテム(消費制)
・回避ロール
・スローモーション
と、至ってシンプル。
操作性も非常に良好、ジャンプして敵を斬るとプレイヤーが空中でホップしちゃうのが納得いかんけど。
スローモーションは自分もスローになるので今一意味無いし、テンポが崩れるので使い所が難しい、使用時間も限られるし。
敵を斬った後に即ロールすると硬直をキャンセルして即次の斬撃に移れるので、これが特にハードモードだと重要。

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Katana ZEROは一応もちろんアクションゲームではあるんですが、ステージ攻略はどちらかというとパズル的です。
敵の攻撃や銃弾はシンプルそのもですが超速く超反応、しかも容赦なく連発してくるので反射神経で突破できるもんではないです。
何度もトライして幾つかの攻略ロジックを探さないとどうにもなりません。
しかし神速の立ち回りをこなしてステージを突破した時の達成感は大きいです。
華麗な自分の立ち回りに惚れ惚れしたりもできます。
ノーマルの難易度は一度クリアするには絶妙な難しさで好印象、クリア後解放されるハードモードは挑戦しがいのある超高難易度になっていて本編が薄い本作としてバランスは良いと思います。

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また、数こそ少ないもののボス戦の出来が良く非常に熱いです。
基本的に3、4回敵を斬れば勝ちなんですが、なにしろこっちも一撃で死ぬわけで、比較的短い時間の中で密度の濃い緊迫のバトルが楽しめます。
また、クリア後に解放される「スピードラン」タイムアタックモードもゲーム性とマッチしていてクリア後に楽しむのに良いと思います。

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ひたすらリトライを繰り返すパズル的アクションの斬撃版として良く出来ているんですが、残念ながら基本圧倒的にボリューム不足です。
確かにスピードランやハードモードの存在によってギリギリ形を成しているんですが、出来は良いのに敵の種類も少ないし、すぐ終わってしまいます。
インディーズ系のゲームは確かにこの面では弱いタイトルが多いですが、それでもKatana ZEROはちょっと厚み無さすぎかも。
しばらく楽しむにはハードモードとスピードランを極めて行く必要があるので、その辺は留意しておくべき点。
逆に思うのは、最初からそういったシンプルな内容を想定したタイトルではあるのかもしれない。

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Katana ZERO

ANALYSIS

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とにかく残念なのはストーリーが「未完成」であり、すぐに終わってしまうという点。
普通にプレイしたら多分5、6時間で終わってしまうと思う。
非常に雰囲気のある、ミステリアスで斬新なダークストーリなので猶更残念。
ただ、だからといってノーマルを異常な難易度にしたりせず、出来る所まででしっかり楽しめるように作ってまとめたのはとても好印象。

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・雰囲気のあるミステリーストーリーを1本楽しめる
・ファミコン時代を彷彿とさせるリプレイ性の高いシンプルなゲーム性のアクションゲームが楽しめる
現状「Katana ZERO」はこの2本の柱で成り立っているタイトルだと理解すれば良いと思う。
ストーリーを楽しめる時間は短いけど、その後激ムズのハードモード、そしてそこからタイムアタックへと繋いで行けるので、そう考えると中々良いタイトルかもしれない。
本音を言うとあと2ボス、3ボス分ぐらい話が続いてしっかり完結すると良かったかなと。
せめてユキとは戦えるべきだったと思う。
ボリュームが無さすぎるのでインディーズの佳作という所だけど、ストーリーの切り口にはそれ以上の大きな価値があるタイトル。
価格がリーズナブルなのも良い点では無いかと思います。

[ 75 ] グラフィック
[ 86 ] 音楽
[ 82 ] ストーリー性
[ 73 ] システム面
[ 83 ] 操作性
[ 84 ] 難易度バランス
[ 52 ] ボリューム
[ 82 ] ハイスピード刹那アクション
[ 81 ] 熱中度
[ 75 / 100 ] Total Point

Katana ZERO [ Analysis ]

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Katana ZERO

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