NO MORE HEROES 2 DESPERATE STRUGGLE

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「NO MORE HEROES 2」は20010年10月21日にWii用ゲームソフトとしてリリースされたタイトル。前作NO MORE HEROES同様、Wiiの特殊なコントローラーを駆使した剣術アクションを特徴としているタイトル。そもそもWii自体が非常に不調なハードであり尚且つWii独占タイトルであった為、最近スイッチでリリースされるまでおそらくその存在があまり知られる事が無かったタイトルなのかもしれない。

NO MORE HEROES 2 DESPERATE STRUGGLE□
Action┤
Nintendo Switch/Wii┤
2178JP_yen┤
2010/10/21_Rerease┘

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NO MORE HEROES 2 DESPERATE STRUGGLE

苦悩するトラヴィス

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実はNO MORE HEROESの過去作は動画で予習済みだった事もあり、2に関してはやるかどうか迷ったんですがこの際なのでプレイしてみました。前作ではオープンワールド的な構造を持っていたんですが、今作ではその辺はバッサリサッパリと取り除かれ、シンプルなレトロゲー+アクションゲームとしてデザインされています。確かに前作では移動が面倒だったので煩わしさが無くなり遊び易くなってはいるんですが、何となく世界観が狭く小さくなったようで・・・この辺りは賛否分かれる部分でしょう。個人的には前の路線で作ったほうが良かったかなと思います。

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さて、トラヴィスは多分20歳後半ぐらいの年齢になっているはずで、やっぱり威勢の良い薄っぺらい殺し屋感はまだ残っている感じ。ストーリー面で今回大きくクローズアップされるのはシルヴィアとの関係性と殺し屋トラヴィスの苦悩。元々道徳観の強いトラヴィスだけに年齢と経験と共に自身が殺し屋でしかない事に徐々に疑問を覚え葛藤し始めます。無敵のトラヴィスが人生の岐路に差し掛かる辺りの物語がノーモア2の主眼点と言えると思います。

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相変わらず映像の作り方にはセンスがあって引き込まれるものがあるので合間のムービーシーンは見応えがあります。ただ、今回のストーリーは全体的に全てが伏線的な内容かなという気はします。サブストーリーを大きく取り上げましたみたいな。主要なキャラクターとトラヴィスとの関係性は前作で出尽くしていて、それらの人々が織りなすちょっとした話の1つが今作のストーリーかなと。確かに続き物の話ではあるんですけど。

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あとは今回は各アサシンの存在感がちょっと薄め。多分前座ムービーのインパクトの弱いボスが多いのがその要因か、人物背景の練り込みの薄さもあるのかも。今作はあくまで主要キャラクター達に主眼が置かれがちでアサシン達の存在がおざなりになっている感じはあります。ただ、トラヴィスとシルヴィアの物語としては感慨深いものがあるので一見の価値はあるかなと。

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ゲーム自体の全体的な作りの部分では、簡略化したのは良いとしてもお金を稼ぐためのレトロゲーがあまりにもあんまり・・・そんなにお金を稼ぐ必要が今作では無いのが救いで、これを何時間もやり続けるとしたら苦行以外の何物でもないというぐらいの出来。これが例えばオマケ的な要素として存在するなら大歓迎なんですが、基本的なシステムの一部なのはあまりに手抜きじゃあないですかと、ノリは好きなんですけどね。

元々はアクションなんだから、それを活かしたサブミッションを少し作ったら良かったと思うんですけど(限定的なリベンジミッションはありますが)なんでこうなったんだろうか。とにかくゲームそのものがあまりに質素になってしまっていて色々な面が前作から退化すらしているのは頂けないところです。

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NO MORE HEROES 2 DESPERATE STRUGGLE

アクション

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今作のアクションは一言で言うところのシンプル派手派手アクション。基本的なシステムは前作を踏襲しているものの全体的に派手に大味になっています。基本操作は前作と大体同じで・・・

  • 上段斬撃、下段斬撃
  • 上段打撃、下段打撃
  • ガード(ジャストガードが無くなった?と思う)
  • 回避(ジャスト回避もあるけど殆ど出ない)
  • チャージ攻撃(斬撃上下のみ、打撃チャージは無くなった)
  • 気絶からの投げ

敵の挙動もそうなんですが、何故か2になってノーモアのアクションは退化してしまっている点が多く、殆ど脳死連打ゲーのようになってしまっています。前作のシステムが複雑すぎて難しいという評価が多かったのかどうかわからないんですが、テクニカルな要素を廃止する方向で調整されているのが悲しいところ。敵の挙動なんて一切関係無く、上上下、上上下段斬撃の無限コンボを連打しているだけでOKなバランスになっています。盛り込まれるQTEギミックによってそれはそれで結構楽しいというのがノーモアのアクションの良く出来ている部分ではあるんですが、何かちょっと消化不良気味。投げも今一必殺感なくなちゃったし・・・

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今作のアクションで上手く活用していく必要があるのは「虎ゲージ」管理。被弾せず攻撃を当て続ける事でゲージが溜まって必殺高速モードに移行できるので、これを上手く回して行くのがポイント。ちなみに、必殺モードボタンがスイッチの「-」ボタンなのは糞過ぎるので何とかして欲しかった、そこ咄嗟に押せないから・・・

ボス戦についてはやっぱり連打ゲーになりがちなものの、しっかりボスの挙動を見極める必要もあり楽しめます。ただ、やっぱり前作の方が良く練りこまれていて、隙をついて何とかぶん投げたりするテクニカルな面白さは無くなってしまったのが残念。

まあとにかくなんだろう・・・万人受けを狙ったのかどうかはわからないんですが、派手でシンプルに楽しめるようにはなったんですが、アクションの質としてはかなり単調で退屈なものになってしまった印象。

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NO MORE HEROES 2 DESPERATE STRUGGLE

振り返って

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うーん・・・という感じ、なんでこうなったかなと。時間と予算の問題なのかという気がしないでもない。どう考えても前作の方があらゆる点で出来が良い、もちろんグラフィックはこっちの方が奇麗になっているけど、根幹の部分のクオリティの違いは誤魔化しようが無い。アクション面を期待するなら前作で充分かと思う。シリーズとしてストーリーを含めてなぞっておきたいという事であればプレイする意味はあるかと、演出やムービーは面白いしアクションも決してつまらないという事は無いので。ただ、普通2作目っていうのは進化して欲しいものなので基本のシステム面がむしろ退化傾向にあるというのは今一納得いかないかなと。

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ボリューム的には今回2週目Bitter突破までで16時間、2作目で慣れていたという点もあるけどそれでも内容はかなり短め。ボス戦以外の道中のアクションも取って付けた感も強く、総合的に内容が薄い点は否定できない印象。ノーモア2は完全なるボス戦特化(+ムービー)の純粋なアクションゲームとして考えてプレイした方が良いと思う。そう考えると中々良く出来ているという気がしてくる、ボス戦のみをプレイできるモードもあるし、開発者的にもそう捉えて欲しいのかもしれない。

個人的な感想としてはファン向けタイトルかなという感じ。あとはやっぱりノーモア3への伏線としてプレイしておくのも良いかと。ただこれちょっと心配なのはノーモア3はどんなんかなという点。初作ノーモアを正統進化した感じだったら良いんですけどね、その辺どうなるか・・・昨今本当にPVだけではわからんもんだし・・・3に向けて若干の不安が残ったかなという所です。

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NO MORE HEROES 2 DESPERATE STRUGGLE [ Retro Rank B ]

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