Ori and the Blind Forest: Definitive Edition

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Oriの新作動画のインパクトが素晴らしかったので事前予習を含め現行初作「Ori and the Blind Forest: Definitive Edition」をプレイしてみました。
実の所ずーっとやってみたいなとは思っていて大分前にSteamで購入したものの、何時の間にか購入した事を忘れてしまっていたタイトルだったりします。

Ori and the Blind Forest: Definitive Edition

WORLD & STORY

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邦題では「オリとくらやみの森」であり、そのタイトルが示す通り主に暗い森を舞台とした少し悲しい物語が全編描かれます。
グラフィック&映像表現が素晴らしく、質の高いアニメーションを見続けているような感覚が常にあり、大きな魅力の一つとなっています。
主人公は「Ori」という白いキツネみたいな精霊?
こいつがとてもちっこく可愛らしく、時に勇ましく凛として走り回り、その薄暗い世界観とは対照的に輝いて描かれるのが印象的。

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今作に於いて映像と共に素晴らしいのが音楽。
曲数こそそれ程多くは無いものの、いくつかのアレンジを交え映画のワンシーンの如く作品を盛り上げるその出来栄えはゲームというジャンルの域を超えた完成度が感じられます。

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物語自体はまあ言ってみれば結構ありきたり。
しかし、簡単な勧善懲悪といった退屈なプロットが描かれるわけでは無く、厳しい死生観と優しさを同居させた話の展開はゲームらしからぬ深みがあり秀逸。
敵を倒すことでは無く、ひたすら走りぬく事で希望を勝ち取ろうとする主人公の姿に善悪という垣根を超えた何かを垣間見る事が出来ます。
しっかりと完結させ最後まで完成させる展開、また、ラストの「在り方」もとても好印象。

優れた映像表現と音楽によって展開するOriの物語と世界観はとても魅力的。
Oriを起動してただその世界に居て居たいという感覚を覚えるぐらい人を惹きつけるものがあります。
一見シンプルに見えるゲームでありながら、何気ないワンカットに入念な世界設定を感じさせる力量が感じられます。

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Ori and the Blind Forest: Definitive Edition

PUZZLE & ACTION

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今作は基本2Dのメトロヴァニア系アクションゲーム。
Oriのアクションは意外と豊富でテクニカルなものが多い印象です。
基本は電撃(光?)攻撃とジャンプですが、後々「落下攻撃」「敵弾反射(掴み攻撃みたいなの)」「チャージ爆発」「チャージアタック」「ダッシュ」「多段ジャンプ」等々、様々なアクションが追加されて行きます。
特に敵弾反射の掴みアクションがとても重要で様々な場面で多用するスキルであり、それでいてなかなかテクニカル。
その為、操作性は悪くないものの操作の難易度は若干高いです。

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また、今作は敵と戦うアクションは控え目でゲーム中ほぼ7割程度がパズルアクションによって構成されています。
このパズルパートは高難易度であり、かなり頭を使わないと突破できなくなっています。
しかし、よく考えればギリギリ切り抜けられるように完璧に計算されており、その絶妙なバランス取りは素晴らしいの一言。
コンマ数秒単位で色々な仕掛けが調整されているという事を進めるたびに実感すると思います。

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敵と向き合って戦う場面はあまり多くは無いですが適度にあるにはあり、それはそれでやはり工夫を凝らして戦う必要があり中々の楽しさ。
いずれにしてもOriという主人公が可愛いし、モーションも操作感も優れているのでプレイ感はとても良いです。

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さて、今作で何より優れていると思ったのは緊迫の大脱出シーン。
要所要所でその優れたパズル性を活かしきった超ギリギリ限界パズル大脱出ミッションが繰り広げられます。
「え、こんなん無理ですやん」
と初見では思わせつつも何度もトライする内に徐々に見出されるクリアへの糸口。
そこへ藁をも掴む思いで猛ダッシュするOri。
乗り越えた先にはもはや感動しかありません。
これまでも幾つかパズル系のゲームはやってきたんですが、こういう形でそれを活かすアクションがあるという事に驚きを覚えるぐらい。

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ゲーム中常に求められるのはパズルを超えて行く知恵、Oriのアクションはそれを補佐する役目しか持ちません。
しかし、これが物語やゲームデザインとマッチしていて良いんじゃないかと。
物語や世界観と合わせてアクションパートもトータルで組み込まれているという事なんだと思います。

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Ori and the Blind Forest: Definitive Edition

SYSTEM

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本作ではレベルの概念は無く、道中の敵を倒したりする事で得られる「精霊の光」を「能力ツリー」に振り分ける事でプレイヤーの強化が可能。
能力ツリーは三つのカテゴリーに分かれ、各カテゴリーは完全な一本道。
また、これらの能力とは別に11種類の「スキル」が存在し、これは物語の進行に合わせて取得して行く事になります。

Oriはパズルアクションであり、とくかく道中死にまくるのが普通です。
その為、そういった点も楽しめるように「ソウルリンク」というシステムが織り込まれています。
これはOriのエナジーソウル(MPみたいなもの)を使用して自由に何処でもセーブ&セーブポイントが作れるというもの。
とても便利ではあるものの無限には使えないという点がミソ。
上手く使い所を割り振ったり、様々な方法でエナジーを回復して行く必要があります。

メトロヴァニア系のゲームとしてシステム的にはオーソドックス。
パズル面に特化した側面もみられ、そつなくまとめられている印象です。

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Ori and the Blind Forest: Definitive Edition

ANALYSIS

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映像、音楽、物語、世界観と全てを高レベルでまとめ上げた全編アニメが展開するかのようなリッチなパズルアクション。
中でも突出しているのは音楽、これは本当に必聴の出来栄え。
また、全体のゲームデザインというか、Oriというキャラクターであったり物語に込められた想いとか、その辺のメッセージ性がとても綺麗なゲームだと思います。
ゲームとしてというより、映像コンテンツとして評価されるべき側面が大きいです。
ただ、ゲーム的な側面のみに焦点を当てると非常にシンプルでオーソドックスな出来であり、人によってプレイ感は割れる可能性はあると思います。

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僕はパズルゲーはかなり苦手であり・・・途中で投げるケースも多いんですが、そんな僕でも「Ori」だけは「有り」だと思ったぐらい出来が良く、最後まで楽しめました。
ガッツリパズルゲーですがパズルゲー初心者の人でもOriは大いに楽しめる可能性があると思います。

さて、今回は正に不殺を貫いた感じのOriですが、続編ではがっつりメレーパンチを繰り出しておりアクション面での大きなブラッシュアップが図られている様子。
次回作でどんなパワーアップを遂げるのか・・・機会があれば是非プレイしたいところです。

[ 95 ] グラフィック
[ 112 ] 音楽
[ 80 ] ストーリー性
[ 78 ] システム面
[ 88 ] 操作性
[ 94 ] 難易度バランス
[ 77 ] ボリューム
[ 90 ] ピュアスピリッツ
[ 82 ] 熱中度
[ 84 / 100 ] Total Point

Ori and the Blind Forest: Definitive Edition [ Analysis ]

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Ori and the Blind Forest: Definitive Edition

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