アウター・ワールド

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Xbox Game Pass for PCラインナップから「アウター・ワールド」をプレイしてみました。
確かボダラン3と同時期に出たFPS&RPGで、出来が良いという事で当時話題に上がっていたと思います。
興味は結構あったんですが、何しろフルプライスでゲームを購入することがとても少ない管理人だけに何時もの如くスルーされて行ってしまったタイトルだったりします。
日本語音声は無いんですが、テキストはしっかり翻訳されており翻訳レベルも非常に高いです。
このレベルのタイトルがGame Passに含まれてくるというのは、とても魅力的な事だと思います。

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The Outer Worlds

WORLD & OVERVIEW

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アウター・ワールドはSFチックなアクションRPGです。
垢抜けた色彩と細かな設定から作られる世界デザインがとても優秀でプレイヤーを新感覚近未来宇宙へと誘います。

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背景設定が作りこまれているからなのか、各ロケーションが持つグラフィック的なインパクトはとても良好。
探索できる惑星はそんなに多くは無いんですが、宇宙を旅しているという感覚をしっかり味わうことが出来るのは素晴らしい点。
独特で少しサイケな感じのある世界作りに甚大な労力が注ぎ込まれているであろうことが予想できます。

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また、一癖二癖含まずにはいられない魅力溢れる登場人物達は今作の魅力の中核を担う存在だと思います。
どのキャラクターもどこか壊れていてどこかユーモラス。
混沌とした時代を生き抜く「人々の姿」に今作が焦点を当てているのは明白です。

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また、プレイヤーはそうった人々と言ってみれば好きに向き合うことが出来るのも今作の特徴。
気に入らなければ敵対して構わないし、何なら殺してしまう事も可能。
それだけに他のRPGでは類を見ないほど人物との「会話」に重点が置かれており、そのセリフのバリエーションは膨大、プレイヤーの態度によるクエストの変化も多岐に渡ります。
人との会話から始まり会話に終わるのがアウター・ワールド。

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アウター・ワールドの世界観は現代社会のSF版であり、その描き方は現実的。
故、様々な団体、会社、グループ等が入り乱れてゴチャゴチャになっており初見でその全体像を理解するのは至難の業。
また、そういった込み入った世界背景が殆どセリフのみで語られるので尚更理解が難しい。
色々な立場の色々な人に出会うものの、正直彼らの立場や社会的心情について思いを巡らせるのはこれも同様に難しい。
ただ、当然制作サイドはその複雑な世界についてしっかりわかっているし、各人物のセリフにもそういった個人個人の背景が込められているのも何となくはわかる。
その辺も含めアウター・ワールドを真に楽しもうとするなら、自分で勢力図とか相関関係図を書くぐらいの熱意が無いと厳しいと僕は思います。
おそらく・・・殆どの人は「んー複雑すぎて何言ってるか今一わかんねーなこれ」っていう感じで終わるはず。

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もう少し世界が単純であった方が良かったかなと思う面は多々あり。
多くともプレイヤーが費やす~50時間程度の時間の中で把握するにはアウター・ワールドの世界は複雑すぎるかなと。
プレイヤーの選択によってアウター・ワールドの世界が大きく変わってしまうとしても、それをプレイヤーがどう変わってどうなってしまうのかが理解できなかったら本末転倒というもの。
また、後半から終盤にかけての展開が急で作りきれていないという点も残念。
逆に言うと、収拾がつかないぐらいに膨らんでしまったアウター・ワールドの世界は、それに見合う熱意を持ってプレイヤーが臨むことが出来れば、それ相応の深みをみせてくれるとも言えます。

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The Outer Worlds

ACTION

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アウター・ワールドのアクションはFPSシューターアクション。
ボダランと非常に似ているものの、完全にシングルプレイヤー仕様であるという点があちらとの違い。
ソロ仕様であるかわりに、常に2人、任意で仲間のキャラクターと協力して戦闘することが出来ます。

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プレイフィールとしては全体的に大味な印象が拭えない感じはあり。
基本的には良く出来ているし、武器の種類も結構豊富、仲間と共闘出来る点も悪くは無いです。
ただ、各場面場面で戦闘バランス等がしっかり練りこまれているかと言えばそうでは無く、大雑把な戦闘が比較的まばらに散りばめられているといった印象の方が強いです。

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アウター・ワールドにとっての戦闘はあくまでクエストやストーリーの中での一連の出来事として捉えられているんではないかと思います。
なので、戦闘そのものにあまり重きが置かれていない感じ、印象に残るボスとかも皆無だし。
もちろん、今作の中でFPSシューターとしての出来の良さというのは重要ではあると思うんですが、例えばボダランみたいにそこが強力にブラッシュアップされているわけでは無いという点。
言ってみればオーソドックスに、スタンダードに無難に良く出来たFPSシューターという印象が強いです。

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プレイヤーの装備は武器が4スロット、防具が全身+頭の2スロット。
それぞれ素材を使用して作業台で強化が可能で、銃身、照準、弾倉等々、武器も防具もかなり細かくカスタマイズする事が出来ます。
プレイヤー強化にはスキル値の割り振りと、特殊技能ポイントの割り振りがあり、どちらも好みで色々振り分けることが可能です。
特にスキルについては割り振れる技能が戦闘系のみにとどまらず、クエストに関わる会話や技術系の項目があったりと最初はどれに割り振ったらいいかさっぱりわかりません。
そもそも戦闘系のスキルと、クエスト進行に関わるフラグ関係の技能スキルは割り振るポイントを別で分けて欲しかったようにも思います。
どのクエストでどの技能が重要になるかがわからないので、スキルポイントが割り振れず、終盤になるまで仲間がスキルを使えるという事に気付かなかったという僕のようなケースに陥りがちだと思うので。

アウター・ワールドはその世界観同様、システム面もありきたりではなくて若干複雑です。
変わったプレイヤー強化システムを持った本作だけに、この辺りにもう少ししっかりしたチュートリアルが欲しかったかなと思います。

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The Outer Worlds

OVERALL

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アウター・ワールドはとにかく人物のセリフとテキスト量が膨大なゲームです。
なので、スカイリムとかテキスト系RPGが得意な人は特に気に入るんじゃないかと思います。
膨大な資料をよく読んで「あーこの人はこうなんだ」とか「彼はどこどこの所属でこんな意見を持っている」とか、そういった事を読み解いてゆく事や、それらの世界観に浸ることが楽しい人、そういう人にとってアウター・ワールドは非常に魅力的なゲームに見える可能性があります。

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半面、「単純にFPSシューターを楽しみたい」と思う人にとってはかなり微妙なタイトルになると思います。
その側面だけをみた場合、アウター・ワールドはかなり中途半端な出来です。

なので、アウター・ワールドはじっくり腰を据え、クエスト内容をしっかりと把握し噛みしめながら進めて行くのが良いのかなと。
得られる結果がプレイヤーの選択によって大きく変わり、そうやって内容を掴んで行く過程がより楽しめる作りになっているし、特にエンディングの出来が良いので入れ込む程に最後に感動できるはず。
確かに基本はFPSシューターRPGであるものの、人物描写と会話を楽しむ知的な内容に仕上がっているのが斬新で新鮮なタイトルではないかと思います。

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The Outer Worlds  [ 77 point ]

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The Outer Worlds

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