Bowers & Wilkins PX

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ヘッドフォンを購入してみました。
ある日ふとノートPCに手持ちのヘッドフォンを差し、音楽を鳴らしてみたら思いのほか音が辛かったというのがきっかけ。
元々ヘッドフォンは前から普通に欲しい物の一つではあったので今回真剣に吟味してみました。

B&W Headphone PX

Overview & Design

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おそらく今ヘッドフォン界隈に於いて旬で注目されているのは「ノイズキャンセリングワイヤレスヘッドフォン」ではないかと思います。
僕も今回ヘッドフォンを選ぶ中で最初から有線ヘッドフォンを選択肢に含みませんでした。
現行のワイレスヘッドフォンはその殆どが有線無線両対応のものが多く、敢えて有線専用に拘ってヘッドフォンを選択する意義が薄いのではないかと思います。
そんなわけでノイキャン無線ヘッドフォンの中から、いくつか目星を付けヨドバシへ試聴に出撃。
最終的に「B&O H9 3rd」と、とてもわかり辛い所にひっそり置いてあった「B&W PX7」の間をひたすら往復、同じ曲をゴリゴリ聞きまくり。
最終的にB&Wに軍配が上がりました。

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元々B&O Hシリーズの多分初期型モデル?だったと思うんですが、その有線ヘッドフォンを使っていたという事もあり、B&O H9 3rdを聴いた時は「これで決まりだな」と思ったんですが、何度か聴き比べて行くと「音の広がりと繊細さ」という点ではB&W PX7の方が優れているという点に気付きました。
H9 3rdの音は静寂感と立体感に優れるシンプルで聴きやすい音なんですが、どうも高音域の掠れるような音を表現するのが得意では無い感じ、なのでPX7では鳴っているバックの音がH9 3rdではよく聴こえないという場面が多かったです。
H9 3rdは縦に静かにダイナミックに、PX7は横に華やかに拡がって行く感じ。
まあただ言うてどっちも非常に良い音なので、どっちがどうというもんでも無いと思います、間違いなくどちらを購入しても満足できる音です。

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で、僕は結局それを踏まえ帰ってからAmazonで再び悩み、結果、価格的側面からPX7の先代PXを購入しています。
PX7とPXはそもそもユニットも作りも別物なんですが、音の方向性は同じであろうという事で。
僕自身がそこまでヘッドフォンの音質に期待していないという冷めた側面もこの辺の判断に影響していたりします。
やっぱりどうしても音を極めるには絶対的に物理的なサイズが必要です。
耳にあてがうスピーカーとして求められる音質の上限というのは殆ど決まってしまっていると言っても過言では無いと思います。
なので、今回H9 3rdやPX7を試聴した際にも、最初にB&Oの有線ヘッドフォンを試聴した時ほどの衝撃は無く、無線でありながらほぼ有線並みの音質をもっているという印象を受けるに留まった程度。
最新型だからといって現行に於ける倍の価格に比例する音質があるとは・・・
実際のPXの音はというとやっぱり音の傾向はPX7と同じ感じ、派手目に横に拡がる調整、ただPX7よりもう少し全体的に落ち着いていて拡がりが控え目で低音がPX7より出ている傾向、トータルではPX7よりバランス型の優等生寄りな音という感じ。

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さて、そろそろ話をPX中心に移すとして「B&W PX」は有名老舗スピーカーメーカーである「Bowers & Wilkins」が満を持して打ち出した渾身のノイズキャンセリングワイヤレスヘッドフォンです。
高級感あふれる外観が特徴的ですが、反面ヘッドフォンとしては335gと重い部類に入ります。
僕が購入したのは「スペース・グレー」モデルで、グレーが薄っすらとブルーがかっているのが非常に良いです、とても渋いです。
イヤーカップの辺りのヘッドフォンバンド?の曲線、コードが一切何処にも余らず完璧にヘッドフォンに収納されるデザイン等、見た目の完成度が高いです。

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デザイン上の完成度は非常に高いものの装着感はそうでもない感じ。
どうもヘッドバンドを広げると横一直線に広がってしまう傾向があり、あんまり人間の頭の形にフィットしない構造になっています。
ただイヤーカップの装着感はとても良いので、上手い事耳にあてがい頭頂一点で安定させれば中々のフィット感で使用上充分な装着感は得られます。
ただやっぱり見た目的に横に広がりがちなので、この辺は将来的に改善して欲しい部分。

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イヤーカップはマグネットで固定されており簡単に取り外す事が出来ます。
これはとてもGoodなんですが、何故かPX7では採用されていません、多分軽量化を優先したためかと思いますが重くなっても良いのでここは今後も継承して欲しかった所。
ただ・・・別にイヤーカップを外す事なんてまず無いのでどうでもいいっちゃいいけど、交換する時楽だなっていう安心感はあります。

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外観上ヘッドバンド周りに全くコードは余っていないものの、当然ヘッドバンドは調節可能です。
調節範囲はかなり長いので、まずフィットしない事は無さそうです。
しかしどんだけ引っ張っても引っ込めてもコードはバンドと一体化しており限りなくエレガント。
素晴らしきB&W。

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H9 3rdは操作系統にタッチパネルを採用していますがPXはがっつり物理ボタンオンリーとなります。
ボタンは全て右イヤーカップに集約されており、音量操作、一時停止、曲送り、曲戻し、ノイズキャンセリングON/OFF、電源ON/OFFをコントロール可能です(有線接続時は音量、一時停止、曲送り戻し操作は不可でした)。
非常にアクセスの良い位置に押しやすいボタンが配置されているので操作性は非常に良いです、が、「曲戻し」だけは”中央ボタン3回タップ”なのであまり実用性はありません、何曲も曲を遡るのは現実的では無いです。
タッチパネル式とどっちが良いかというと・・・どうだろう。
一長一短あるので、この際両方あって好みで使い分けられると一番良いんじゃないかと。
とりあえずPXの物理ボタンの操作性はしっかり堅実で誤爆も無く完成度はとても高いです。

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現行販売ロットでは同梱のケースがハードケースになっています。
収納するとこんな感じで収まりは良いですが、ケース自体が言うて結構デカいです、とくに厚みがけっこう・・・
携帯性という点からはソフトケースの方が優秀では無いかと思います。
まあこれはこれでがっつり守られてて、遠出するにはベストかもしれん。

B&W Headphone PX

Software

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PXにはiPhone、Android共に専用のソフトウェアがあります。
使い方は至ってシンプル。
設定できるのはノイズキャンセリングの強度と環境音パススルーレベルの設定、それと装着センサーのON/OFF 及び感度設定が可能です。
ここでの設定は本体側に保存されるので、例えば本体のノイズキャンセリングボタンを押した際はここでの設定が反映されます。
屋外ではまだ使っていないので何とも言えませんが、ヘッドフォンでもイヤホンでもノイキャンが無い場合周囲がうるさいシーンでは音量を上げる必要があり耳への影響が大きかったのが難点だったので、その辺をどれだけ緩和できるのかは試してみたいところ。

B&W Headphone PX

Analysis

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手持ちのオーテクのATH-M30xと聴き比べたところ、無線でもPXの方があらゆる点で明らかに音質が良いです。
ただ、本来であれば5倍以上販売価格に差がある二つの製品の音質の差としてはそう大きくは無いとも言えます。
やっぱりユニット自体があまりに小型なので、最終的にあり得るポテンシャルの上限はそう高くないという点はヘッドフォンという音響機器の宿命では無いかと。
僕は今回PXをリリース時の半値程度で購入していますが、これなら単純な「音質」という点の価値としては納得かなと個人的には思います。
また、有線と無線の音の違いですが、もちろん有線で繋いだ方が音が良いです。
音がきめ細かくなり、解像度が大きく上がる感じです。
が、思った以上に無線(aptX HD環境)による音の劣化は小さいです。
出音の傾向は同じであり、携帯できる音楽としては充分に良い音です。

今回僕が何より感動したのは音よりも無線環境に於けるその使い易さについてです。
ヘッドフォンを装着すると自動でスマホと接続、そのまま以前使用していたミュージックアプリの前回の再生部分から自動で再生、ヘッドフォンを外すと自動で一時停止、そのまま放って置くと自動でスリープ、そこから装着すればまた自動で接続>再生。
スマホのBluetoothをONにしておけばスマホを全く操作する事なく、ヘッドフォンを付け外しするだけで音楽が聴けます。
す、す、す、スゲーっす兄貴(誰
これはもう革新ですヘッドフォン界の革命です、しかもそれでいて音が良いとは何事なのかと、ヘッドフォンを付けて外すだけです、それだけで音楽試聴環境が瞬時に成立してしまいます。
いくら音が良くたってこうなったらもう有線には戻れません、いや自宅でDACとか繋げて最強ヘッドフォン環境を作り上げるのは充分良いと思いますが、外出時はもはや無線一択である言わざるを得ない。

この圧倒的な使い勝手の良さに魅了される人が増えているからなのかどうなのか、SONY、Sennheiser、B&O、BOSE、等各社から同タイプのノイズキャンセリングワイヤレスヘッドフォンが続々リリース、今後もどんどんブラッシュアップされて行く熱い分野になりつつあるようです。
僕個人としてはおそらくB&Oがお勧め、ただB&Oはフラグシップ以外はかなーり微妙な感じだったのでH9系列が無理ならオーテクや他社の方が良いかもしれない。
H9 3rdの音は非常に分かり易く親しみやすく良い音である為ポテンシャルは相当高い、ファーストインパクトが秀でて良く、多分はじめて聞くと他社とは違うもの凄い良い音だと思うはず。
そしてB&Oのヘッドフォンは装着感が抜群なのでそこも非常に強い。
ただ良く聴き比べると音の伸びが弱く、わかり易く言うと「キラキラ感」が薄いかも。
あとはノイキャン重視だとSONYが事実一歩二歩抜きんでておりとても優秀な様子、流石は技術屋ソニー、この辺はめっぽう強い。
あとは探すと色々あるので調べると面白い、Skullcandy VENUEとかLibratoneのオンイヤー何かは一度聴いてみたくもある。

一昔前は音質があまりにもあまりだったのであんまりだったんですが、Bluetoothヘッドフォンもかなり実用的な音質になっているのでちょっと調べてみると良いかもしれません。
別に外では無く屋内でも普通に凄まじい使い勝手の良さです、これはもうBluetoothが24bit/192kbpsぐらいにパワーアップしたら無線の天下かもしれん。

B&W Headphone PX

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